【衝撃事件の核心】汚職の元副市長は「オッパー」 コリアンクラブ入り浸って人生転落

【衝撃事件の核心】

汚職の元副市長は「オッパー」 コリアンクラブ入り浸って人生転落

2011.12.24 07:00 (1/4ページ)westピックアップ
イメージ 1
 
 
紀の川市役所を家宅捜索する和歌山県警捜査2課の捜査員ら=10月29日、和歌山県紀の川市の市庁舎
 県幹部から副市長に迎えられた男には、業者の蜜を吸う横顔があったのか。和歌山県紀の川市の産業廃棄物処理事業をめぐり、元副市長の堂本正秀被告(63)=収賄罪で起訴、解職=が和歌山県警に逮捕された汚職事件。「仕事に厳しい親分肌で、上司の信頼も厚いリーダー的存在」と周囲が語るその人柄の裏で、業者から繰り返し韓国への旅行接待を受けていたとされる。元副市長は、地元でも韓国クラブに入り浸る無類の韓国好きとして知られていた。(田中俊之)

 

接待は10回以上
 
 10月28日午前7時過ぎ。和歌山市内の閑静な住宅街にある堂本被告の自宅前に、県警捜査2課の捜査員が乗るワゴン車が乗り付けられた。県警から事前に連絡を受けていたとみられる堂本被告は、任意同行に応じて素早く車に乗り込み、紀の川市内を管轄する岩出署に向かった。
 同日夜、県警は収賄容疑で堂本被告を、贈賄容疑で和歌山市産廃収集運搬会社「マアキンズ」社長、吉川勝也被告(34)=贈賄罪で起訴=を逮捕。容疑は、紀の川市内の産業廃棄物処理事業をめぐってマアキンズに便宜を図る見返りに、堂本被告が平成21年3月~22年3月までの間に約30万円の海外旅行の接待を受けたとされる。
 その後も、堂本被告は19年9月~22年5月の間に、ほかにも約75万円の海外旅行や約20万円のゴルフの接待を受けたとして、収賄容疑で再逮捕が繰り返された。県警によると、堂本被告が受けた韓国への海外旅行などの接待は計約125万円、10回以上にのぼる。当初、堂本被告は黙秘を続けていたというが、最終的にいずれの容疑についても認めたという。