小沢一郎の隠し子スクープの提案理由は?
【花田紀凱の週刊誌ウォッチング】
(359)小沢一郎の隠し子スクープの提案理由は?
2012.4.28 07:56 [小沢一郎]
小沢判決の日、タクシーに乗ったら運転手さんが熱烈な小沢総理待望論を喋(しゃべ)り出した。いちいち反論してるうちにだんだん腹が立ってきて、「不愉快だからもう降りる!」。
途中で下車してしまった。
裁判とは直接関係ないが、このスクープ、いちばん“驚愕”したのは小沢元代表自身だろう。
90年出産。92年末〈小沢と親密な関係にあった永田町の料亭「A」の若女将〉が〈三歳の男の子を突如養子として引き取り、育て〉たという。
松田賢弥さん(ジャーナリスト)の取材だけに行き届いていて、ちゃんと母親にも当てているのはさすがだ。
最初〈「嘘八百です。全然関係ないです。そんなことを調べて何が面白いんですか?」〉と余裕ある口ぶりだった母親。固有名詞を出したとたん〈「いや、ちょっと、わからないです。私の方からは、一切お答えすることはできません」〉と繰り返すばかりだったという。
みごとなスクープだが、提案理由(なぜ、今、この記事を取り上げるかという理由)が〈家族関係や親子の繋(つな)がりをバラバラにする人間に、この国を任せることができるのだろうか〉はやや苦しい。笑った。
『アサヒ芸能』(5・3-10GW特大合併号)の袋とじ「保存版2012『ニッポンの親分』名鑑」を眺めながら、つくづくそう思った。
他誌については次回。(『WiLL』編集長)