【陸山会判決】民主、小沢氏の証人喚問を拒否 与野党国対委員長会談

陸山会判決】

民主、小沢氏の証人喚問を拒否 与野党国対委員長会談

2011.9.29 12:05
 与野党は29日、国会内で国対委員長会談を開き、今国会の会期を再延長せず、30日に閉会することで合意した。民主党平野博文国対委員長が、10月下旬と想定される平成23年度第3次補正予算案の提出前に次期臨時国会を開き、衆参両院の各委員会での新任大臣の所信聴取・質疑などに応じる方針を示したことで、野党側は会期の再延長要求を取り下げた。野党側は次期国会の早期召集を求めており、政府・与党は具体的な召集時期の調整に入る。
 また、社民党を除く野党6党は、元秘書が有罪判決を受けた小沢一郎民主党代表に対する証人喚問を要求。平野氏は「小沢氏自身も司法手続きの中にあり、有罪判決も確定していない」と難色を示した。近く与野党幹事長会談を開き、証人喚問問題について再協議する見通し。
 平野氏は、自民、公明両党が求めてきた東京電力福島第1原発事故の調査委員会を国会に新設する法案を明日までに成立させる方針を説明。国会閉会中に衆参両院の東日本大震災復興特別委員会の開催にも応じる意向を示した。
 民主党側の譲歩を受け、公明党の漆原良夫国対委員長は会談後、3次補正編成に向けた与野党協議の開始について「環境が整った」と記者団に語った。

関連ニュース