【不適切政治家】【小沢被告公判】語るに落ちる…とはこのことだろう ジャーナリスト 青沼陽一郎氏 傍聴記

              【不適切政治家 小沢一郎】                

以下転載
【小沢被告公判】

語るに落ちる…とはこのことだろう ジャーナリスト 青沼陽一郎氏 傍聴記

2012.1.11 22:18 陸山会/西松建設事件
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小沢一郎被告の公判を傍聴したジャーナリストの青沼陽一郎
 2日間にわたる小沢一郎被告に対する被告人質問を傍聴したジャーナリスト、青沼陽一郎氏が産経新聞に寄稿した。

 

 
 語るに落ちる…とはこのことだろう。
 政治資金規正法違反の裁判で、被告人質問に立った小沢一郎被告。最大の争点は、政治資金収支報告書に虚偽の記載をすることを、1審で有罪判決を受けている3人の元秘書らと共謀があったのか、という点だ。
 ところが、被告人質問に臨んだ小沢被告は、問題の土地取得の報告について「聞いていない」「記憶にない」を連呼。「私の関心は天下国家。政治の大きな仕事以外は、全て(元秘書に)任せていた」という。だから「任せたからには、私が検証したり、干渉しては意味がない」とする。
 では、その任されていた秘書たちは、というと、陸山会の会計責任者だった大久保隆規元秘書は、「政治資金規正法の勉強なんてしたこともなかった」と小沢公判で豪語した。
 会計担当だった池田光智元秘書においては、問題となった土地購入代金の約4億円について、「(前任者の)石川さん(石川知裕衆院議員)がちゃんと処理していてくれたら、こんな問題にはならなかった」。石川議員は、関連5団体の純収支のみを年末に報告していたことを証言し、「小沢さんは入り(収入)の金額にしか興味がなった」とまで述べている。
 そんな小沢被告が、土地購入のために自分の4億円を石川議員に預けて、その運用方法や、いつ返ってくるのかに、まったく関心がなかった、などということがあるだろうか。
 元秘書たちは、検察官の取り調べ段階で、問題となった収支報告書の記載内容について小沢被告に報告していたと供述。のちにこれは検察官の誘導による作文であるとして、小沢被告への報告の事実を否定しているが、小沢被告自身が秘書との関係をこう述べている。
 「役所にしろ、企業にしろ、そういう組織上の関係と違い、本当の信頼関係で成り立っている。私の場合、学生のころから書生として寝食を共にしてきた、家族のような存在」
 そんな深い関係なら、代議士を守るために、取り調べ段階の供述も変えるだろう。ますます、取り調べ調書を見てみたくなる。
 揚げ句には、石川議員や池田元秘書が土地取引について、法廷証言で報告の事実を認めていることについても、「記憶にない」と言い切る小沢被告。物忘れがひどすぎるのではないかと思うくらいに、言い切るさまは逆に疑念を抱かせる。
 小沢被告は第11回公判での会計の専門家の証言を引用しながら、「収支報告書は読み書きと計算ができれば作成できる」と強調した。だから秘書に任せていても問題なかった、という。だが、その秘書が作成した収支報告書によって、窮地に追い込まれた今をどう思うのだろうか。
 
 
小沢一郎が執拗に追求される理由
(法の網の目を潜り抜ける不適切政治家としての資質・行動・背景)